MEMENTO MORI AT CARPE DIEM

ποιέω καί ἑρμηνεύω

Ἀλήθεια

Wenn man gut auch oder böse,
Bleibt es sicher unveränd’rlich,
Dass wir immer Glück nachjagen.
Das muss wahrlich ἀληθής sein.

 

Trochäusでつくったこのドイツ語詩ですが,こんな意味の日本語を考えて独作しました。

 

真理
善人だろうが悪人だろうが
コレだけは確かで変わらない,
いつも幸せを求めてるって事。
きっとコレこそ「真理」に違いない。

 

面白いことに気づいたのですよ。
普通の人は勿論,たとえ悪人と呼ばれる人も,それが悪徳であっても,求めているのは悪徳を得ることでの幸福感なのですよね。

つまり,求めているのは幸福(Glück)即ち εὐδαιμονία なのだ。これが不変であることに気がついた。どのような価値観をしていようとも求めているのが「幸せ感」って不思議ではないでしょうか?これは「真理」だなあ,と思って詩作してみたのですよ。
ここで「真理の」を強調するためにドイツ語の wahr を使わずにここは哲学を思わせるギリシア語 αληθής を使ってみました。表題は「真理」を表す名詞 Ἀλήθεια にしました。