
Ones I wroot,
I ne have never forgat thee al my lyf.
Therfore, I feste thy birtheday.
I wolde that thou wert in pees of soule.
嘗て記しき、
汝(なれ)を生涯忘れまじと。
故に汝が誕辰(たんしん)を寿(ことほ)がん。
汝、心安(うらやす)なれと祈らん。
チョーサー風の中英語による作文。
『カンタベリー物語』風の装飾をつけてみました。
中英語は、ノルマン征服によりイングランド王がフランス人に代わり,北フランスの方言,ノルマン・フレンチが300年間支配者の言語として君臨したことが原因で今までの古英語が変化した姿なのです。
アングロ・フレンチが大量に流入したため,北ドイツのドイツ語方言に近似していた古い英語は語彙も文法も崩れてしまい,中英語になりました。16世紀には更に変化を遂げて現代の英語の基礎ができあがるのでした。
中英語はまだスペリング通りに発音していたようです。作文したテキストを現代英語に直すとこんな感じです。
Once I wrote,
I have never forgotten you all my life.
Therfore, I celebrate your birthday.
I wish that you are in peace.