MEMENTO MORI AT CARPE DIEM

ποιέω καί ἑρμηνεύω

好きなんだからしょうがない!

「オッサン,あんたまだ止まないのか,

いつもの女の子!

若かりしあの頃はだれだったか

どこぞのケーコ。

どの子に今はデレデレしてる?

ハッキリ言ってみなよ!」

ほら見ろ,あの子がわしにニッコリしてる。

これが真実なんだよ。

 

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 『叙情詩』より

*1821年74歳の老ゲーテはマリーエンバートの湯治旅行で知人の娘,17歳のウルリーケの純真で開けっぴろげな乙女心に魅了され,ワイマール公カール・アウグストに仲介を依頼し求婚までした。愛の人ゲーテならではの行動かもしれないが,流石のゲーテもこのような詩を書いて,自嘲しつつ,真剣に恋しているのだった。

(拙訳ですが,今回は韻を原詩と同じように合わせてみました。)

原詩は以下の通り

 

«Alter, hörst du noch nicht auf,

Immer Mädchen!

In dem jungen Lebenslauf

War's ein Käthchen.

Welche jetzt den Tag versüßt?

Sag's mit Klarheit!»

Seht nur hin, wie sie mich grüßt,

Es ist die Wahrheit!

 

Johann Wolfgang von Goethe “Parabolisch”